●リアリズムの追求

洋画家　佐藤 照雄

最後となった日、アトリエで先生は50号のキャンパスに街の営みの風景に向って制作中でした。
風景と対象する人物の角度について話されました。
階下の部屋で二枚の絵を見せて下さいました。一枚は海のテーマ、題「悠久」100号でした。
「もうこれで海は最後になる、力作だ・・・・・」と話されました。
もう一枚の100号は北海道の雪の原始林でした。
「芭蕉を超えれたかも・・・・・」と話されたのが記憶となって蘇えってきます。
(2001年　11/20 coordinator 八塩)

● 年譜

• 1926年 朝鮮に生まれ  京城師範普通科修(本科2)
• 1943 東京美術学校に学ぶ
• 1960〜1971 新制作協会展７回出品、後、無所属・その間「地下道シリーズ」「泉シリーズ」「広　野シリーズ」格個展・安井賞展入選・日本洋画壇新鋭作家展出品
• 1972 新鋭選抜展（三越）出品・個展「続広野シリーズ」
• 1973 新鋭選抜展出品、安井賞入選
• 1974 安井賞展入選
• 1975 海を描く現代絵画コンクール展入選
• 1976 個展、椿近代画廊
• 1978 個展「現代リアリズムとは」伊勢丹
• 1979 個展「音楽家」日本橋画廊
• 1981 個展、朝日生命ギャラリー
• 1983 個展、松坂屋本店、伊勢丹浦和店、静岡店、等
• 1984 以後、地方デパートにて個展数回
• 1985 くまい画廊にて自選展
• 1989〜96 始弘画廊にて自選展・その他日動画廊にて裸婦展、太陽展等・個展「練馬区美術館」
• 1997 個展「ギャラリー東松山」